若い世代に伝えるべき雪国の常識
大雪からの雨
雨で雪が溶けてくれるから安心?
と思ってしまいがちですが実は大雪からの雨は非常に怖いことです。
降った段階では軽い雪ですが積もると圧縮され体積に対する重みは増します。
これだけでも結構重いのですが雨が降るとスポンジが水を吸うように水を含み重さは何倍にも増します。
この重みによって建物が倒壊する危険性が高まります。
近年の家屋はそれほど広くない面積に建てるため屋根の面積も小さく、また構造も襖や障子戸などが少なく柱が多く入っているのでかなり強くなっていますが、面積が広くて部屋も広く柱が少ない古い建物などは要注意です。
雪国で屋根の雪を落とすのは勿論雪の重みで倒壊しないようにという目的も有りますが、雨が降り出してからではもう遅いので雨に備えてという方が大きいと思います。
もうひとつ
大量に雪が積もっていたり、雪かきで山にした雪はクッションになるから屋根から飛び降りても平気と思うかもしれません。
確かにほとんどの場合は飛び降りたことによる怪我はしないと思います。
しかし雪に埋まって自力では抜け出せなくなる可能性があります。
後先考えずに飛び降りるのは止めましょう。
死人に口なしなので解りませんが屋根の雪下ろし中に転落とか屋根からの落雪に埋もれて死亡という事故の中には案外これが含まれているんじゃないかという気がします。