遅れてきた反抗期

最近妙に反抗的な発想をするおっさんの日記のようなもの

以前はテレビや世間・ネットなどの情報を簡単に信じていた私ですが最近は妙に信じなくなってきたどころか反論すらするようになりました
主にそんな反抗的な見解を書いていこうと思っています
しかし無駄に長かったり話の方向がブレて着地点を見失う癖があります

安易に生態系を弄ってはいけない

ネズミ被害で困れば猫を増やす、猫によってネズミが減ると今度は猫が邪魔…
人間の都合で昔から行われてきたことで今も行われていることです。

数年前に私の住んでいる市では野良猫や外を歩く猫を排除しようという動きに出ました。
実際今では外を歩いている猫は滅多に見かけません。
これが決まったとき、数年後にはネズミ被害が拡大するだろうと思いましたがやはり起こりました。
もう数十年ネズミと無縁だった家がネズミ被害にあって、退治しても一向に終りがみえないという話を何件か耳にしました。

ネズミは猫や犬よりも体が小さいため、天敵も多く昼間に姿を見せる事は滅多にないので、ほとんどの人が家の辺りにはネズミは居ないと思っているようですが案外そこら中に居ます。

また居たとしても現代の家屋にはそう簡単に侵入出来ないと思ってませんか?
結果から言うと現代の家屋でもまだネズミが入ろうと思えば案外簡単に入れます。
色んな経験から家屋は進化して床下や壁の吸排気口のフタを金属のネズミサイズが入れない格子や網にしたりしていますが、まだ屋根のせり出した部分の裏側は弱いです。(各地で小動物がここを破壊して住み着いたなんて話があります)
また排水も最近は直接の進入を防ぐようにフタが簡単に外れないようになっていたりパイプが細くなっていたりします。しかし床下までのパイプは樹脂製の結構太いパイプを使っているので下水から入って床下でパイプに穴を空けて入り込むということが可能です。(もしも床下に水が溜まるというお宅があったら床下の排水管を調べるべきです)

ネズミ被害をそれほど重大なことと考えていない方も居るようですが大変危険です。
金属以外のものは全て被害に遭うと思って間違い有りません。
例えばガス器具は元栓までは金属パイプですが、その先のホースは食い破られます。
家電品のコードなんかも内部の銅線剥き出しにされます。
家電品ならまだ見ることが出来るのでいいですが屋内配線も全て金属配管でガードされていれば問題ありませんが、そうじゃないお宅では危険な状態になる可能性もあります。
完全に存在を知られる頃には昔のアニメに出てくるように壁に穴を空けて出入り口にします。
更にネズミは様々な病原菌を運んできます。
ネズミの存在を把握するより先に人やペットの体調に影響が出るかもしれません。

以前5年以上に渡りネズミと戦った経験から語り過ぎましたが実は今回ネズミと猫のことを言いたいわけではありません

近年増加しているクマによる被害で山林の減少とか餌の不作とか言われますが被害が起こっている土地の山林面積ってそんなに減少しているでしょうか?
地方も都市化が進んで街が広がったりしていますが、ほとんどは平野部だけで間に合っていて山が無くなったところなんかほぼないと思います。
またサルも山からかなり離れた土地で騒ぎを起こしています。
じゃあその原因は何か?

昭和頃から始まった野良犬撲滅が原因と考えます。
犬は縄張り意識があり、電柱などにマーキングすることはご存知かと思います。
条件は知りませんが縄張りに入り込もうとする者の一部を牽制や攻撃します。
(なぜかその対象になってしまう人間も居ます)
野良犬の多くは人と同じ辺りに住んでいたために人知れず山からの侵入者を追い払っていたと考えられます。
そんな様子を見たら「犬猿の仲」なんて言葉も生まれますよね。
山からだけではなくカラスなんかも野良犬が居たら安心して地上を物色出来ないのでこの辺にも影響していたかもしれません。

昔から人の周囲に居る動物は何かしら利害関係の一致によって存在している可能性が高いと思います。
目先の細かい事に目くじら立てて安易に生態系を弄ると大きな脅威に晒される、そんな警鐘だと思ってもっと広い視野で深く考えるべきではないでしょうか。

だからといってもう一度野良犬・野良猫を増やせなんて勝手なことは言う気はありません。
こうなってしまった以上は人も自然の中の動物のように自分より強い生き物を恐れて出会わないように、また出会ったとしてもある程度の距離を保てるように考えて行動するべきだと思います。